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皇朝十二文銭の種類と価値|和同開珎は550万円の希少価値

今回は、皇朝銭(こうちょうせん)の種類価値についてご紹介を致します。

 

皇朝銭とは和銅元年(708年)初鋳の和同開珎から天徳2年(958年)の乾元大宝(けんげんたいほう)までの250年間にわたり鋳造された貨幣のことで12種類があります。

 

そのため、皇朝十二文銭とも呼ばれています。

 

皇朝銭の一つに数えられる和同開珎はなんと!550万円もの価値になることもあるので最後までお読み下さいね。

 

 

皇朝十二文銭の種類

 

日本で最古に流通した貨幣と言われているのが和同開珎です。その和同開珎には、古和同開珎新和同開珎の2種類があります。

 

古和同開珎は、素材がもろく、作りも書体も幼稚です。素材には銀銭と銅銭が存在します。

 

それに対し新和同開珎は素材が固く、制作も良く、書体が均一という特徴があります。素材は銅銭のみです。通常、和同開珎と言えばこの新和同開珎のことを言います。

 

ただ、どちらの和同開珎が人気があるかというと、粗末な古和同開珎の方が人気があり550万もの高値で取引されています。

 

当時の政府が貨幣を流通させると私鋳銭(偽物)が横行し、これに手を焼いた政府は和同開珎に変わる新銭を鋳造したのが、次に発行された萬年通宝です。

 

その萬年通宝は、和同開珎に10倍もの価値を与えており、改鋳利益を狙っていたとも言われています。

 

この改鋳利益とは、和同開珎を回収して鋳造し直し、10倍もの価値を与えることで政府には莫大な利益が入るという仕掛けなんです。

 

この改鋳利益を狙った新銭発行はその後幾度となく繰り返され、発行された新銭は次第に旧銭より小型軽量化していきます。また、原料の銅も枯渇し旧銭の回収に頼らざるを得なくなった結果、次第に鉛の混入割合が高くなり、延喜通宝や乾元大宝は鉛銭となりました。

 

これらの繰り返しによって鋳造された結果、和同開珎・萬年通宝・神功開宝・隆平永宝・富嘉神宝・承和昌宝・長年大宝・饒益神宝・貞観永宝・寛平大宝・延喜通宝・乾元大宝の12種類もの銭ができあがったということなんです(^^♪

 

和同開珎 萬年通宝 神功開宝
隆平永宝 富嘉神宝 承和昌宝
長年大宝 饒益神宝 貞観永宝
寛平大宝 延喜通宝 乾元大宝

 

 

皇朝十二文銭の価値

 

皇朝12銭の気になる価値をご紹介致します。

 

もっとも高値が付くのが古和同開珎で550万円、最低でも80万円もの値が付きます。

 

古和同開珎は、550万円から80万円の高値ですが、 (新)和同開珎は少し下がって250万円から18万円となります。それでもずいぶんと高値ですよね(^^♪

 

この最安値の18万円の(新)和同開珎は、中字(標準銭)でもっとも基本的な書体です。

 

(新)和同開珎は銅でしか鋳造されていませんが、古和同開珎は銀で作られたり、銀と銅を含んで鋳造されたものもあります。

 

ちなみにオークションサイトでなどでは和同開珎の参考品(模造品)もあり、素人では判断が付きづらいものも実際ありますので注意しましょうね。

 

名称 素材 西暦 価格(万円)
和同開珎 銀・銅 708年 550~18
萬年通宝 760年 35~8
神功開宝 765年 100~5
隆平永宝 796年 200~8
富嘉神宝 818年 200~7
承和昌宝 835年 60~12
長年大宝 848年 120~18
饒益神宝 859年 400~150
貞観永宝 870年 25~12
寛平大宝 890年 70~7
延喜通宝 銅・鉛 907年 30~4
乾元大宝 銅・鉛 958年 30~4

 

 

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