永楽通宝の全種類と特徴、その買取価格
『永楽通宝』は、穴銭の一種で、その銭の中心には穴銭の特徴である正方形の穴が開いています。
寛永通宝と同じくらいコレクターには人気のある穴銭です。
この永楽通宝は、もともとは、中国『明』から貿易で室町時代から日本に輸入された銭で、江戸時代 慶長13年(1608年)に通用禁止令がだされるまで流通していました。
ちなみに『永楽』とは、明の第3代皇帝 永楽帝(えいらくてい)を意味しています。
豊臣秀吉は、質の良かったその永楽通宝を真似て、日本独自の永楽通宝を作らせ、天正十五年(1587)~天正十八年にかけて戦の恩賞用とされていました。
このことから『天正永楽』とも呼ばれています。
その日本鋳造の永楽通宝の代表的なものには、『垂足宝』、『ノム楽』、『流永』、『曲永』、『曲永大字』、『中正』があります。
また、金銀製は『太閤金銀銭』と呼ばれ、永楽通寳正様、永楽通寳背紋様、永楽通寳潤縁、天正永楽正永、天正永楽直足宝、天正永楽中正、天正永楽潤字、永楽通寳背桐紋、永楽通寳無背文、永楽通寳奇書など11種類存在しています。
永楽通宝の表面
永楽通宝の背面
永楽通宝の中でも人気のある『ノム楽』の特徴と見分け方のポイントはご覧のとおりです。
[見分け方]
1. 付け根がくびれていて、起点が玉だまりができている。
2. 「辶」と「用」が接していること。
3.「用」の2画目の跳ねが縦棒の途中から出ていること。
4. 銭に向かって幺画が「ノ」と「ム」になっています。 この事からノム楽と呼ばれています。
5. 中画が細く短いこと。
永楽通宝 『ノム楽』の見分け方のポイント↓
『永楽通宝』の全種類と特徴、その買取価格です。
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。 ※打製背桐には大小2種類があります。
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