今回は、日本銀行券1円二宮尊徳の取引価格と価値についてご紹介を致します。
ちなみに、日本銀行券(日銀紙幣)とは、日本銀行から発行された紙幣で皆様も日ごろ使われている紙幣です。
2021年4月現在発行されている日本銀行券は、日本銀行券E号と呼ばれる紙幣となります。
それとは別に現在では見かけなくなりましたが政府紙幣という紙幣があり、昭和23年(1948年)に発行されたB号板垣50銭が最後となりました。
この政府紙幣とは、財政難や補助貨幣不足を補うために、政府が直接発行し、国によって強制通用力が与えられた紙幣で小額紙幣を言います。
話しをもとに戻しますが、日本銀行券1円二宮尊徳の紙幣の表面の右側には、二宮尊徳(にのみや たかのり)さんが印刷されております。
二宮尊徳さんを知らない人は多いかと思いますが、二宮金治郎さんと言えば知らない人はいないかと思います。
こちらが日本銀行券1円二宮尊徳の裏面です。
また、紙幣の表の右上部には、数字が印刷されており、その数字には以下のような意味があります。
・頭の数字「1」は、日銀紙幣、「2」は政府紙幣を表しています。
・番号の下2桁が印刷会社・工場・印刷局を表しています。その印刷会社によっても取引価格が変わってきます。(下側の表をご参照ください。)
・頭の数字と下2桁を省く数字が『組番号』です。
1946年(昭和21年)に新円切替(しんえんきりかえ)が行われました。この新円切替とは、戦後のインフレ対策と従来の紙幣流通の停止などに伴う通貨切替の政策です。
このとき、短期間に大量に新紙幣を製造する必要があったことと、終戦間もない時期で、印刷局の施設が被害にあっていたという理由から、民間によってデザインされ、大日本印刷や凸版印刷などの民間企業でも印刷されました。そのため、「通し番号」が管理できず省略され、「組番号」だけが表記されることになりました。ですので、この6桁の番号が重複する札があります。
印刷された工場によっては、取引価格がまったく違ってきますので、もし日本銀行券1円二宮尊徳をお持ちの方はぜひ、下の表から印刷工場を調べて取引価格を調べてみてはいかがでしょうか。
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。
※評価価格は、極美品です。
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