古紙幣「日本銀行券B号高橋50円札」の価値と見分け方
今回は、昭和26年(1951年)に発行された日本銀行券B号 高橋是清(たかはし これきよ)50円札の価値と見分け方についてお送りを致します。
日本銀行から発行された50円札って、後にも先にもこの1回きりなんですよ。
このB号ってなんのことか皆さまご存知でしょうか?
このB号とは、ある時期に発行されたお札をひとまとめにして、他の時期に発行されたお札と分類する為に付けられた発行順を表すための記号なんですよ。
ですので、B号は戦後2番目に発行されたとことを意味しています。
現在はアルファベットのAやB、Cの順番で使われていますが、明治時代の中期に発行されたお札は甲、乙、丙なんて呼ばれているんですよ。
ちなみに、2024年度に発行される渋沢栄一(しぶさわ えいいち)1万円札、津田梅子(つだ うめこ)5,000円札、北里柴三郎(きたざと しばさぶろう)1,000円札は6番目の発行ですからF号となります。
このB号には、聖徳太子1000円札や岩倉具視(いわくら ともみ)500円札、板垣退助(いたがき たいすけ)100円札があり、今回ご紹介をする高橋是清(たかはし これきよ)50円札とあわせて4種類があります。
日本銀行券B号高橋50円札の見分け方
この50円札の顔となっている高橋是清は、政治家であり財政家で、大蔵大臣や第20代内閣総理大臣にもなられた方です。
特に総理大臣よりも大蔵大臣の方で手腕を発揮された方です。
昭和11年(1936年)2月26日に起きた226事件で暗殺され82歳で亡くなられました。
日本銀行券B号高橋是清(たかはし これきよ)50円札の表面右側には、その高橋の肖像が描かれています。
裏面には、東京都中央区日本橋(とうきょうと ちゅうおうく にほんばし)にある日本銀行本店本館の建物がデザインされています。
他のB号の聖徳太子1000円札や倉具視(いわくら ともみ)500円札、板垣退助(いたがき たいすけ)100円札の記番号はアルファベットが1桁と2桁が存在していますが、この高橋50円札は発行枚数が少ない為アルファベット1桁しか存在していません。
日本銀行券B号高橋50円札の価値
日本銀行券B号 高橋50円札の気になる価値ですが、未使用で8,000円、極美品で5,000円、並品なら2,000円もの価値になることがあります。
発行年 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 |
前期アルファベット1桁 | 8,000 | 5,000 | 3,500 | 2,000 |
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。
そのほか、ゾロ目・キリ番・階段番号・ZZ券よ呼ばれるレアな番号だとさらにその価値は上がります。
1番 | 「000001」のように6桁の数字の1桁目だけが ”1” で他の数字はすべて0(ゼロ)が並びます。 |
ゾロ目 | ”888888”とか、”777777” のように6桁すべて同じ数字が並びます。 |
キリ番 | キリの良い数字で ”100000” とか ”200000”のようなキリの良い番号です。 |
階段 | ”123456” とか、”456789” ”876543”のように順番に数が並んだ番号をいいます。 |
AA券・ZZ券 | ”A〇〇〇〇〇〇A” ”Z〇〇〇〇〇〇Z” といった記番号のある紙幣を指します。 |
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