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洪化通宝の特徴と買取価格の相場

今回は、輸入銭の中から洪化通宝(こうかつうほう)という穴銭をご紹介致します。

 

「洪化通宝」ってあまり聞いたり見たりしないと思います。そのため、もしかすると価値があるのでは? なんて考えてしまいますよね。

 

さて、実際はどうなんでしょうか。

 

ここでは、洪化通宝の特徴と見分け方、買取価格についてご説明をさせて頂きますので最後までお読みくださいね。

 

洪化通宝は、1678年 中国 周の皇帝 呉 世ハン(ご せいはん)によって鋳造され、江戸時代 長崎などの貿易地から支払代金に紛れて日本に入って来ました。

 

その為、この種の銭は輸入銭と呼ばれております。

 

そうなんです! 日本で鋳造されたお金ではなく中国から入ってきたお金だったんですよ。

 

ちなみに、洪化通宝の「洪化(こうか)」とは、呉 世ハン(ご せいはん)が使用した私年号で、西暦でいうと、1678年から1681年までとなります。

 

当時の日本の年号は延宝(えんほう)で、天皇は霊元天皇(れいげんてんのう)、江戸幕府の将軍は第4代将軍 徳川家綱(とくがわ いえつな)という時代でした。

 

この洪化通宝はご覧のとおり、寛永通宝や天保通宝とおなじ穴銭の一種で、その銭の中心には穴銭の特徴である正方形の穴が開いています。 

 

大きさは直径約25ミリほどですから、古銭としては大きくもなく小さくもない大きさです。

 

明治政府の新貨幣制度の制定で、この輸入銭の一部を1厘として使用することを認めたため、昭和初期の廃貨まで納税代金として利用され続けておりました。 

 

輸入銭に分類されている古銭ですが、この『洪化通宝』の他、1503年鋳造の「弘治通宝」から1864年鋳造の「太平天国」まで30種類以上のものが存在しております。

 

その輸入銭で、一番高価なものは1644年に鋳造された「大明通宝」で ¥12,000円から5,000円前後 の値段で取引をされております。

 

その大明通宝も穴銭の1種で、銭の中央に正方形の穴があり、表面には「大明通宝」と刻まれているので簡単に見分けをつけることができます。

 

洪化通宝の素材は「銅」で、気になる取引価格は状態の良さにもよりますが 1,000円から300円です。

 

ご興味があるかたはヤフオクなどでも多くの方が出品されていますのでご覧になられてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

名称
素材
年代
西暦
価格
洪化通宝
明 / 呉 世ハン
1678年
300円~1,000円

※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。

 

 

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