今回は、大正5年(1916年)に発行された古紙幣の大正兌換銀行券1円(アラビア数字1円)の価値と見分け方について解説を致します。
この兌換紙幣(だかんしへい)とは、金・銀と交換できる紙幣のことで、不換紙幣(ふかんしへい)とは、金・銀と交換できない紙幣を言います。現在の流通しているお金はすべて不換紙幣です。
明治22年(1889年)に発行された同じ図柄の銀行券(改造兌換銀行券1円)がありますので、その紙幣との違いの見分け方もご紹介しております(^^♪
高いものでは3万円もの価値がありますので最後までお読み下さいね(^^♪
大正兌換紙幣銀行券1円(アラビア数字1円)は、大正5年(1916年)に発行されました。
明治22年(1889年)に発行された同じ図柄の銀行券(改造兌換銀行券1円)があります。
こちらがその改造兌換銀行券1円です。
ご覧のとおり、大正兌換紙幣銀行券1円と図柄が同じでしょう(^^♪
この二つの古紙幣は、一見すると見間違えるほどです。価値が4倍ほど違ってきますので注目して読んで下さいね。(^^♪
見分け方は、大正兌換紙幣銀行券1円の記番号がアラビア数字、改造兌換銀行券1円は漢数字の違いがあります。
見分け方が分かったところで、図柄を説明致しますね。
古紙幣の右側に印刷されているのが武内宿禰(たけしうち の すくね)です。
武内宿禰とは、景行(けいこう)・成務(せいむ)・仲哀(ちゅうあい)・応神(おうじん)・仁徳(にんとく)の5代(第12代から第16代)の各天皇に仕えたという伝説上の忠臣です。紀氏(きうじ)・巨勢氏(こせうじ)・平群氏(へぐりうじ)・葛城氏(かつらぎうじ)・蘇我氏(そがし)など中央有力豪族の祖とも言われています。
左上と右下には、通し番号が印刷され、右上と左下には、組番号が印刷されています。
左下と右上の組番号は、上の写真のように、「{」+数字3桁+「}」で印刷されています。
裏面左側には、1圓銀貨が印刷されています。
大正兌換銀行券1円(アラビア数字1円)の気になる価値ですが、さきほどご紹介をした組番号で価値が違ってきます。
組番号が100番台で完全未使用なら3万円もの高値が付くこともあります。が、組番号が300番以降になると、完全未使用でも1,600円と価値が下がってしまいます。
完全未使用 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 | |
100番台 | 30,000 | 20,000 | 10,000 | 5,000 | 2,000 |
200番台 | 8,000 | 5,000 | 2,000 | 1,000 | 500 |
300番台以降 | 1,600 | 1,200 | 700 | 400 | 200 |
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。
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