今回は、古銭の近代貨幣の中から、昭和13年(1938年)に発行されたカラス(烏)1銭黄銅貨の見分け方と価値をご紹介致します。
このカラス(烏)1銭黄銅貨は、昭和13年(1938年)6月1日に施行された「臨時通貨法」により発行された臨時補助貨幣の一つです。
臨時補助貨幣とは、日中戦争勃発に伴い貨幣の材料調達の事情から、デザインや素材などの様式変更を天皇や内閣が臨機応変に対応可能とした「臨時通貨法」のもと、日本で製造され発行、流通した補助貨幣を言います。
そんな臨時補助貨幣のカラス(烏)1銭黄銅貨の価値と見分け方を詳しく解説しておりますので最後までお読み下さいね(^^♪
このカラス(烏)1銭黄銅貨は、昭和13年(1938年)6月1日に施行された「臨時通貨法」により発行された臨時補助貨幣の一つです。
臨時補助貨幣とは、日中戦争勃発に伴い貨幣の材料調達の事情から、デザインや素材などの様式変更を天皇や内閣が臨機応変に対応可能とした「臨時通貨法」のもと、日本で製造され発行、流通した補助貨幣を言います。
カラス(烏)1銭黄銅貨の表面中央上部には、天皇の紋章である十六葉一重菊(じゅうろくようひとえぎく)、中央下部には、桐がデザインされています。
また、「一銭」を囲むように、八稜鏡(はちりょうきょう)、左右には海波が描かれています。
裏面には、八咫烏(やたがらす)と桜が描かれています。
この八咫烏(やたがらす)とは、神武天皇の戦い(神武東征)を勝利へと導く道案内をした日本神話の烏で、大和朝廷を開く道案内をしたと言われています。
その為、「導きの神」として信仰されています。また、太陽の化身ともされています。
その姿は、三本足があり、その大きさは144センチと言われています。
ただ、このカラス(烏)1銭黄銅貨の八咫烏は、三本足で描かれていないのが残念です。
日本サッカー男子のシンボルマークになっているのもこの八咫烏ですね。
昭和13年(1938年)のみ発行され、その発行枚数は、113,600,000枚です。
大きさは、23.03ミリ、重さは、3.75グラムです。
素材は、銅が90%、亜鉛が10%です。
気になるカラス(烏)1銭黄銅貨の価値ですが、完全未使用なら500円、並品でも100円もの価値があります。
発行年 | 完全未使用 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 |
昭和13年(1938年) | 500 | 400 | 300 | 150 | 100 |
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。
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