今回は、近代貨幣のひとつ小型50銭銀貨の価値と見分け方をご紹介致します。
価値が高い小型50銭銀貨では、なんと!5万円もの値がつくことがありますので最後までお読み下さいね(^^♪
この小型50銭銀貨は、大正11年(1922年)から昭和13年(1938年)の間に発行された銀貨です。
下の写真が小型50銭銀貨ですが、見ての通りとても綺麗な銀貨です。
表面の中央上には、”菊” の紋章の十六葉八重表菊がデザインされています。また、左右には向かい合った鳳凰、中央下には桐が描かれています。
この桐と日本人の歴史は古くあの太閤秀吉(豊臣秀吉)も家紋として使用していました。
江戸時代の大判金や小判金、二分判金などにも「五三の桐」が刻印されています。
現在は、日本国政府の紋章としてパスポートや500円硬貨でよく目にしますね。
なぜ、このように日本人にとってこの桐が関係深いかというと、伝説の霊鳥である「鳳凰(ほうおう)」が唯一止まる木とされています。
この小型50銭銀貨にも鳳凰が描かれていますが、吉兆(めでたいことの起こる前ぶれ)を示す鳥とされています。
その為、鳳凰がその姿を表した時、唯一止まる木が「桐」である為、神聖化されているという訳なんです(^^♪
ですので、この小型50銭銀貨の表面の2匹の鳳凰は、桐に止まっているところを描いています。
裏面には、左右に ”桜”、中央に日章、それらを囲む八稜鏡 (はちりょうきょう)が描かれています。
日章とは、太陽をかたどったデザインで、旭日の様にも見えますが違うんですよ(^^♪
また、八稜鏡 (はちりょうきょう)とは、鏡の一種で、形が花びら8枚の花をかたどったものです。花びらの先がとがって、八角形のように見える鏡のことをいいます。
大きさは、23.50ミリと我々が使用している10円硬貨とまったく同じ大きさです。また、重さは4.95グラムと10円硬貨の4.5グラムより少しだけ重いです。
気になる価値ですが、昭和13年(1938年)に発行された枚数が360万枚と少ないため希少価値が高く5万円もの値が付きます。
製造された年代と、その小型50銭銀貨の保存状況により価格が変わってきます。
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。
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