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文政一分判金の特徴と買取価格の相場

今回は、一分判金の中から文政一分判金特徴買取価格をご紹介致します。

 

ちなみに、江戸時代に鋳造された一分判金は、全部で12種類の一分判金があります。

 

それらは、額一分判金・慶長一分判金・元禄一分判金・宝永一分判金・正徳一分判金・享保一分判金・佐渡一分判金・元文一分判金・文政一分判金・天保一分判金・安政一分判金・万延一分判金です。

 

二分判金が2枚で1両になるので、一分判金では4枚が1両になります。

 

当時の価値を現在のお金に換算すると、一分判金1枚で、だいたい33,000円ぐらいじゃないかと言われています。

 

もちろん、時期によっては相場も変わりますが、当時、お蕎麦1杯が約16文、現在の520円ほどと言われてますから、一分判金が江戸時代ではどれほどのお金であったか分かりますよね。

 

この文政一分判金は、文政2年(1819年)から文政11年(1828年)にかけて鋳造されました。

 

文政時代の将軍は第11代将軍 徳川家斉(とくがわ いえなり)で、天皇は、仁孝天皇(にんこうてんのう)でした。

 

寛政の改革(かんせいのかいかく)が終わり、緊縮政策の反動から賄賂政治や贅沢な生活を送るようになった時代と言われています。

 

文政一分判金の特徴は、裏面の右上に草書体の『』の年代印が打たれています。

 

下の画像の赤枠がその草書体『』です。

 

草書体が使われていることから、草文一分判とも呼ばれたり、同じ『文』が刻まれた元文一分判金と比べられることから、新文字一分判とも呼ばれます。

 

 

 

 表面は、他の一分判金や二分判金の多くに見られる上部の扇枠の桐紋と、下部の桐紋が刻まれ、中央にには、くっきりと『分一』の文字が分かります。

 

 

 

 また、裏面は『光次(花押)』の極印もあります。

 量目(重さ)は、3.27gです。

 

 

 

で、気になる価値ですが、希少価値が高いので状態が悪くても2.5万円、状態が良ければ6万円もの値がつくこともあります。

 

逆打ちの文政一分判金ともなると、なると15万円にもなります。

 

この逆打ちとは、表面と裏面で本来向きが同じであるはずの刻印が逆になっているエラー判金を言います。

 

現在皆様が使われている50円白銅貨の穴がずれていると希少価値が高くなり、額面の何百倍もの買取価格になることがありますよね。

 

それと同じことが江戸時代の古銭でもあるんですよ(^^♪

 

鋳造量
小判鋳造量に含まれる 60,000円 35,000円 25,000円
逆打 150,000円 100,000円 60,000円
品位 金560/銀440 量目 3.27g

※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。

 

 

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