こんにちは!今回は、新1円銀貨(小型)の55万円の価値にもなる発行年と重さや見分け方についてご紹介をしたいと思います。
希少価値が高い新1円銀貨(小型)にもなると、数十万円から高いもでは55万円もの価値になるんですよ!
レプリカと本物の見分け方にもなり、購入する際に大変役立ちますのでぜひ最後までご覧くださいね(^^♪
まず気をつけないといけないのが新1円銀貨には大型と小型があるというこです。
見分けづらいことに表面と裏面の図柄が一緒なんですね(^^;
ですのでパット見たときどちらか大型で小型なのか分かりづらいんです!
では、どうやって大型と小型を見分けるかというと「大きさ」と「発行年」で見分けます。
大型は直径が38.6ミリで小型は38.1ミリと0.5ミリ違います。
ですが!重さは大型も小型のどちらも26.96グラムと同じなんです。
また、大型は明治7年(1874年)から明治20年(1887年)にかけて発行されました。
が、一方、小型は明治20年(1887年)から明治30年(1897年)に発行されています。
これらの点から見分けることができす。
大型と小型の違いを下の表にまとめましたのでぜひ参考にしてみて下さい。
ちなみに、新1円銀貨(大型)で価値が高いものとなると!550万円にもなります。
小型 | 大型 | |
重さ | 26.96グラム | 26.96グラム |
直径 | 38.1ミリ | 38.6ミリ |
品位 | 銀90% 銅10% | 銀90% 銅10% |
大型と小型の見分けがついたところで、本題の55万円にもなる価値ある新1円銀貨(小型)をご説明致しますね。
この小型には大きく3種類があります。
その3種類とは、ひとつは、新1円銀貨の表面の左側に 丸の中に”銀” と打たれた丸銀左打と、右側に 丸の中に”銀” と打たれた丸銀右打、そして何も打たれていない新1円銀貨(小型)の3種類があります。
下の写真をご覧ください。
ご覧頂いたように、新1円銀貨の表面の左側、または右側に ”銀”が打たれたものとどちらにも打たれていないもの3種類が見分けられたかと思います。
そもそもこの新1円銀貨は明治7年(1874年)に、”貿易専用貨幣” として製造発行され、明治11年(1878年)より日本国内でも流通できるようになりました。
その後、明治30年(1897年)に当時の政府は金本位制へ移行する為、通用停止と引換禁止を決めました。
しかし、日清戦争以来台湾や朝鮮では、すでに1円銀貨が盛んに流通していて、すぐに通用禁止とすることができず、”銀”の印をつけて外国だけで通用可としたんです。
それがさきほどご覧頂いた丸銀左打と丸銀右打なんですね。
気になる価値ですが、丸銀左打よりも丸銀右打の方が若干高値で取引されています。
その丸銀右打でもっとも値段が高いものは、明治25年(1892年)に発行されたもので、未使用品で330,000円にもなります。
一方の丸銀左打で一番高値が付くものは、同じく明治25年で、未使用品なら300,000円の値がつきます。
ただし、明治25年(1892年)に発行されたものには前期と後期があり、300,000円以上もの値が付くのは前期だけです。
残念ながら後期は未使用品で50,000円の値しか付きません。
また、新1円銀貨(小型)の表面の左側、右側のどちらにも ”銀” が打たれていない新1円銀貨では、明治25年(1892年)前期であれば、なんと! 550,000万円もの値が付きます。
で、気になる明治25年(1892年)の前期と後期の見分け方は、2点あります。
まず1点目が、第一火炎上の “とげ” が後期は3本に対し、前期は4本あります。
2点目が龍が右手にもっている珠にある渦巻が、前期が大きく、後期が小さいという違いがありますのでその2点で見分けることになります。
赤丸で囲んだところに注目をしてください。
左側の赤丸にはとげが4本あるに対して、右側の写真では3本しかありません。
また、青色で囲んだところが2点目なんですが、龍が右手に握った宝珠(ほうじゅ)に描かれた渦巻の大きさが違います。
左側の渦巻の方が右側の渦巻より大きいのがお分かりになるでしょうか。
前期の大きい渦巻を宝珠大渦巻(おおうずまき)、右側の後期の小さい渦巻を宝珠小渦巻(こうずまき)と呼びます。
如何ですか、前期と後期の見分け方がお分かりになりましたか?
新1円銀貨(小型)の丸銀なし、丸銀左打と丸銀右打の発行年別価格もご紹介致しますね。
↓新1円銀貨(小型)(丸銀なし)の発行年別価格
年号 | 西暦 | 完未 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 |
明治20年 | 1887 | 480,000 | 240,000 | 50,000 | 25,000 | 13,000 |
明治21年 | 1888 | 250,000 | 130,000 | 20,000 | 15,000 | 6,000 |
明治22年 | 1889 | 100,000 | 55,000 | 18,000 | 15,000 | 6,000 |
明治23年 | 1890 | 95,000 | 55,000 | 16,000 | 15,000 | 6,000 |
明治23年 | 1890 | 100,000 | 80,000 | 35,000 | 20,000 | 10,000 |
明治24年 | 1891 | 75,000 | 45,000 | 15,000 | 12,000 | 6,000 |
明治25年(前期) | 1892 | 550,000 | 300,000 | 80,000 | 45,000 | 23,000 |
明治25年(後期) | 1892 | 100,000 | 50,000 | 16,000 | 12,000 | 6,000 |
明治26年 | 1893 | 160,000 | 80,000 | 18,000 | 12,000 | 6,000 |
明治27年 | 1894 | 100,000 | 50,000 | 15,000 | 12,000 | 6,000 |
明治28年 | 1895 | 75,000 | 40,000 | 15,000 | 12,000 | 6,000 |
明治29年 | 1896 | 80,000 | 40,000 | 15,000 | 12,000 | 6,000 |
明治30年 | 1897 | 80,000 | 40,000 | 15,000 | 12,000 | 6,000 |
↓丸銀左打の発行年別価格
年号 | 西暦 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 |
明治20年 | 1887 | 200,000 | 40,000 | 25,000 | 13,000 |
明治21年 | 1888 | 140,000 | 20,000 | 12,000 | 5,000 |
明治22年 | 1889 | 55,000 | 20,000 | 12,000 | 5,000 |
明治23年 | 1890 | 50,000 | 18,000 | 12,000 | 5,000 |
明治24年 | 1891 | 45,000 | 15,000 | 10,000 | 5,000 |
明治25年(前期) | 1892 | 300,000 | 80,000 | 45,000 | 20,000 |
明治25年(後期) | 1892 | 50,000 | 18,000 | 10,000 | 5,000 |
明治26年 | 1893 | 80,000 | 25,000 | 15,000 | 7,500 |
明治27年 | 1894 | 50,000 | 15,000 | 9,000 | 5,000 |
明治28年 | 1895 | 40,000 | 15,000 | 9,000 | 5,000 |
明治29年 | 1896 | 40,000 | 15,000 | 9,000 | 5,000 |
明治30年 | 1897 | 55,000 | 20,000 | 12,000 | 6,000 |
↓丸銀右打の発行年別価格
年号 | 西暦 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 |
明治20年 | 1887 | 220,000 | 45,000 | 27,000 | 13,000 |
明治21年 | 1888 | 150,000 | 25,000 | 13,000 | 6,000 |
明治22年 | 1889 | 60,000 | 23,000 | 13,000 | 6,000 |
明治23年 | 1890 | 55,000 | 20,000 | 12,000 | 6,000 |
明治24年 | 1891 | 50,000 | 17,000 | 12,000 | 6,000 |
明治25年(前期) | 1892 | 330,000 | 90,000 | 50,000 | 23,000 |
明治25年(後期) | 1892 | 55,000 | 20,000 | 12,000 | 6,000 |
明治26年 | 1893 | 90,000 | 30,000 | 18,000 | 9,000 |
明治27年 | 1894 | 55,000 | 16,000 | 12,000 | 6,000 |
明治28年 | 1895 | 45,000 | 16,000 | 12,000 | 6,000 |
明治29年 | 1896 | 45,000 | 16,000 | 12,000 | 6,000 |
明治30年 | 1897 | 65,000 | 30,000 | 16,000 | 6,000 |
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」から引用をさせて頂いております。
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