50円硬貨穴ずれのエラーコインの価値は270倍の価値になる!
今回は、50円硬貨の穴がずれている「穴ずれ」の価値が270倍もの価値になることをご紹介致します。
この記事を読めばこれからお買い物をして50円や5円を手にしたら、まずは穴がずれていないかチェックをしてしまうことでしょう!
ちなみに、穴ずれとは、5円硬貨や50円硬貨の穴が中心からずれてしまったことをいいます。
現在、日本で流通している硬貨はすべて造幣局で製造されています。
専用の高性能な機械でプレスして作られているので頻繁に不良品が出ることは無いのですが、それでもやはり機械ですから様々な要因が重なったときにレアなコインが作られてしまうこともあるようです。
しかし、それでもそうした不良品は、最終的に人によるチェックで取り除かれて市場に流通することは限りなくありません。
ただ、万が一そうしたエラーコインが世の中に出ると希少価値が高いゆえに思わぬプレミアム価格となります。
穴ずれのエラーコイン
こちらが今回ご紹介する穴ずれを起こしている50円硬貨です。
現在使用している50円硬貨や5円硬貨には穴が開いていますが、江戸時代に鋳造された寛永通宝や天保通宝などの古銭の中央にも「孔」と呼ばれる四角の穴が開いています。
現在の50円硬貨や5円硬貨にも穴が開いていますが丸い穴ですよね。
でも古銭は丸ではなく和同開珎など多くの古銭は四角い穴が開いているんです(^^♪
昔の古銭の作り方は鋳造と言って、金属を熱でとかし、鋳型(いがた)に流し込んで作っていました。
この時に鋳型からはみ出して凝固した薄い余分な出っ張りを「鋳バリ」といいます。
この「鋳バリ」をヤスリなどで研磨しやすくするために作られたのがこの穴なんです。
四角い棒に銭を挿し込めば固定できるから研磨しやすくなるということなんです。
ちなみに、その鋳型をつくる際に使用されたのが母銭という元となった銭です。
そのため、母銭は通常、市場に出回ることがないため希少価値が高く、通用銭の何倍・数百倍もの価格で取引がされます。
そのほか!この穴に紐を通すと持ち運びが便利ということや、束ねることで流通しやすいというメリットがありました。
実際、江戸時代には九六銭(くろくぜに)といって、寛永通宝1文銭96枚を紐にとおし100文として通用していまし、寛永通宝1000枚が1貫文とされていました。
では、なぜ現在の使用している50円や5円は穴が開いているのでしょうか?
今も鋳造しているから! ではありません。
現在は鋳造ではなく、圧穿(あっせん)といって貨幣の厚みに仕上がった鋳塊(ちゅうかい)の板を貨幣の形に打ち抜いて硬貨を作っています。
簡単にいうとプレスして作っているんですね。
ですので、ヤスリで研磨するとう作業はいらないってことなんです。
なのになぜ現在もこの穴が作られているかというと、他の硬貨と区別しやすくするためなんです。
穴が開けられるようになったきっかけは、昭和30年(1955年)に発行された「菊穴ナシ50円ニッケル貨」です。
この菊穴ナシ50円ニッケル貨が昭和32年(1957年)に発行された鳳凰百円銀貨とよく似ていて紛らわしいという問題点があったため、それ以降50円硬貨はギザを除くとともに穴あきのデザインに変更されることになったんですよ。
穴ズレ50円硬貨の価値
少し前置きが長くなりましたが、50円の硬貨が穴ズレしているエラーコインはどれほどの価値があるかというと、270倍の価値があります。
というのもこの50円の購入価格は、13,500円でした。
額面が50円ですから270倍ということになります。
また、穴が開いていないエラー50円ともなると6400倍もの価値にもなります。
それがこれ!
なんと!50円が320,000円で取引されているんですよ。
これからは50円をもらったり、支払う際は一度、穴ズレがないか見てから使用するようにしましょうね。
思わぬ宝物になる可能性が多いにあります(^^♪
古銭の種類と価値を知りたい方はこちら!