古紙幣|改正不換紙幣3次100円の価値と見分け方完未は5万円!
今回は、古紙幣の中から改正不換紙幣 3次100円 の価値と見分けについてご紹介を致します。
この不換紙幣(ふかんしへい)とは、金・銀と交換できない紙幣を言います。現在の流通しているお金はすべて不換紙幣です。逆に、金・銀と交換できる紙幣は兌換紙幣(だかんしへい)と言います。
また、3次100円とは、聖徳太子の図案で印刷されるのが3回目であるため、通称「3次100円」とも呼ばれます。ろ百圓券とも呼ばれたりすることがありますので複雑ですよね(^^♪
そんな改正不換紙幣3次100円は、完全未使用ならなんと!50,000円もの値が付くこともあるんですよ(^^♪
改正不換紙幣 3次100円 の見分け方
改正不換紙幣3次100円の表面中央には、聖徳太子が描かれています。この聖徳太子が描かれるのが3回目となるため通称「3次100円」と呼ばれます。
聖徳太子の周りには、「橘夫人念持仏厨子(たちばなふじんねんじぶつずし)」の光背(神仏から発する光)が描かれ、紙幣の左右には正倉院御物の「花鳥背八角鏡(かちょう はっかくきょう )」の背面に描かれている瑞鳥(ずいちょう)があしらわれています。
瑞鳥(ずいちょう)とは、めでたいことの起こる前兆とされる鳥で、鶴や鳳凰(ほうおう)などを意味しています。
古紙幣の表面中央上部には、皇室の菊花紋である十六葉八重表菊が印刷されています。
この改正不換紙幣には、通し番号がなく、左右上部の組番号のみで赤色で印字されています。下の写真の改正不換紙幣3次100円の組番号は、”149”です。
また、この改正不換紙幣には、前期と後期の2種類があり、さきほどの組番号で見分けることができます。
組番号が1から43までが前期、44から182までが後期です。
さらに!改正不換紙幣には、「証紙付」があります。下の写真の赤枠が「証紙」です。
この「証紙」が貼られている紙幣は、新様式の紙幣が発行されるまでの間、臨時的に新円と見なし使用することができました。
当時、この証紙は、日本銀行のほか、各地の金融機関に配布され、1枚1枚の銀行券に糊付けする作業が徹夜で行われたそうです。
裏面には、法隆寺の五重塔と金堂、その右側には大講堂が描かれています。
当初2色刷りであった地模様ですが、終戦間もないこともあり、インクや用紙・印刷機といった資機材が欠乏したため単色化で製造されました。そのため、粗悪な作りとなっています。
大きさは、93ミリ X 162ミリです。
改正不換紙幣3次100円の価値
気になる価値ですが、さきほどご紹介した「証紙」が希少価値が高く、完全未使用なら55,000円もの値が付きます。「証紙」が付いていないと若干下がりますが、50,000円もの価値があります。
完未 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 | |
ー | 50,000 | 40,0000 | 25,000 | 13,000 | 7,000 |
証紙付 | 55,000 | 45,0000 | 28,000 | 20,000 | 11,000 |
※日本貨幣商協同組合発行「日本貨幣カタログ」より価格を掲載しております。
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