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古紙幣|政府紙幣50銭(富士櫻50銭)の価値と見分け方

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今回は、古紙幣の中から政府紙幣50銭(富士櫻50銭)の価値見分け方をご紹介致します。

 

この政府紙幣50銭は、昭和13年6月1日(1938年)から昭和23年8月31日(1948年)にかけて発行された紙幣です。

 

当時の日本は、日中戦争(昭和12年(1937年)から昭和20年(1945年))の真っ只中で、戦略物資となる銀を温存する為、当時流通していた小型50銭銀貨に変わる紙幣が発行されたのがこの政府紙幣50銭(富士櫻50銭)です。

 

ちなみに、政府紙幣とは財政難や貨幣不足を補うために、政府が直接発行し、国によって強制通用力が与えられた紙幣のことを政府紙幣と言います。

 

政府紙幣50銭(富士櫻50銭)

 

 

政府紙幣50銭(富士櫻50銭)の見分け方

 

紙幣表面には、越前岳から望む富士山が描かれています。この越前岳は、静岡県裾野市にある標高1504メートルの山で愛鷹山塊の最高峰です。富士山を間近に見ることができる絶景のスポットでもあります。

 

この富士山が描かれていることから「富士櫻50銭」とも呼ばれています。

 

紙幣表面の左上と右下には、1から1633の組番号が印刷されており、右端には、神武天皇が即位した「紀元二千五百九十八年」が印刷されています。写真の富士櫻50銭の組番号は、1060です。

 

また、紙幣右上には旭日が描かれ、日本人に親しみがある桜も印刷されています。

 

写真では旭日が分かりずらいですが、白く光を放っているように見えるのが旭日です。

 

裏面には彩文模様しか描かれておらず、簡単なデザインになっており粗悪さが感じられます。

 

大きさは65ミリ x 105ミリです。

 

 

政府紙幣50銭(富士櫻50銭)の価値

 

気になる政府紙幣50銭(富士櫻50銭)の価値ですが、未使用なら2,000円もの高値が付きます。並なら200円程度しか値が付きません。写真の政府紙幣50銭(富士櫻50銭)は、傷みが激しいので200円以下で、値が付かないかも知れませんね(^^;

 

そのほか、「耳付き」と呼ばれる紙幣の角にカットされていない余分な紙が残ったものや、印刷が欠けて絵柄の一部が空白、または絵柄が片面のみの状態などの「印刷ミス」、絵柄がずれて重なったりして印刷された「印刷ズレ」などの紙幣なら希少価値が高くなり、2,000円以上も値が付きます。また、左上と右下の記番号の番号が違う「記号違い」があると高値が付くこともあります。

 

発行期間 未使用 極美品 美品 並品
政府紙幣50銭(富士櫻50銭) 2,000円 800円 400円 200円

 

 

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