二分判金の種類と見分け方、価格について
二分判金は、江戸時代 文政元年(1818年)に初めて鋳造され、明治2年(1869年)まで鋳造されていました。
その間、文政二分判金(真文二分)、文政二分判金(草文二分)、安政二分判金、万延二分判金(安政型)、万延二分判金(明治型)、明治二分判金の6種類の二分判金が鋳造されています。 いずれも形状は長方形で、表面の上部に扇枠に五三の桐紋、中部に「二分」の文字が刻印されています。
下部には、五三の桐紋が刻印されています。 ※写真は明治二部判金を掲載しております。
また、裏面には「光次」の署名と花押が刻まれています。
中には、裏面右上部に鋳造時期を示す年代が刻印されている二分判金もあります。 その文字やその書体から鋳造された年代や種類が分かります。
裏面の右上に、「文」の文字があれば、これは鋳造された時期、すなわち、文政時代を表しています。
この「文」の書体に真書(楷書)と草書の2種類があります。 ※真書(楷書)とは簡単に言うと分かりやい書体で、草書とは、くずした文字の書体を言います。
真書のタイプが二分判金の中で最も古く、最初に鋳造された二分判金「文政二分判金(真文二分)」となります。
鋳造期間は、文政元年から文政11年(1818年~1828年)です。
草書のタイプが、次に鋳造された「文政二分判金(草文二分)」で、鋳造期間は、文政11年から天保3年(1828年~1832年)です。
安政二分判金の裏側の右上には「文」のような文字はありませんが、明治二分判金より大きく5.62gもあります。
大きさから明治二分判と区別することができますし、裏面の「文」の文字があるか無いかで文政二分判金と区別することができます。
逆打ちの判金の価格は、通常の判金の2.5倍から10倍以上の値がつきます。エラー銭として世にあまり出回らないので価値が上がります。
それぞれの品位/量目は下記のとおりです。
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